数字の羅列 → わかり易く覚え易いアルファベットの羅列
今回はドメインの話です。
ドメインとはインターネット上の住所を表す言葉のようなものです。ウェブサイトのURL*1や、E-Mailアドレス(@の右側の部分)にも使われています。
元々、インターネットはアメリカの軍事用のコンピューターネットワークから出発したもので、この時にはドメインはありませんでした。では、どうやって各コンピューターを識別していたのかと言うと、直のIPアドレスで識別していたんです。
IPアドレスはネットワークに接続されているコンピューターに必ず割り当てられる番号のことで、世界に1つしかありません。「203.*.145.21」のような数字を見たことはありませんか? あれがIPアドレスです。ダイアルアップで接続する時にもIPアドレスは割り当てられます。つまり、あなたの使っているパソコンにも、インターネットに接続している時はIPアドレスは割り当てられています。
このように、今でも、また今後もIPアドレスは使われていくのでしょうが、コンピューターならいざ知らず、我々人間の頭ではこの数字の羅列は非常に覚えにくく、また訳のわかり難いものであることは否めません。
そこで、それを解消するために、インターネットの世界では「homepage2.nifty.com」のようにアルファベットで構成されわかり易く覚えやすい、ドメインが考案されたのです。今でもIPアドレスでサーバーを指定することはできますが、大抵はそのIPアドレスに割り当てられたドメインを使用します。
ドメインは通常、「ホスト名(コンピューター名)--組織--所属機関--国」という構成になっています*2。「www.yahoo.co.jp」等はその顕著な例ですね。このドメインから読み取れる情報を簡単に説明すると……
また、国を表す右から数えて最初の部分からトップレベルドメイン、第2レベルドメイン…と呼ばれています。トップレベルドメインの中には良く知られている「com」等もありますが、これは国を示すものではなく、どこの国でも使用できる国際ドメインです。「.com .net .org」等が有名ですが、近々追加されるようです。
興味深い話として、この国別トップレベルドメインを国際ドメインとして解放し、その収益等で国家運営の足しにしている国もあるそうです*3。
短いドメインは覚えやすくわかり易いことが魅力ですので、これからは個人所有も珍しいことではなくなってくるでしょうし、その兆候は現在、既に表れていると言えるでしょう。