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PNGの現実

改装後、「Any Browser」を掲げてそれを実現するために努力をしてきましたが、残念ながらPNG画像の兼ね合いのせいか、一部の環境で画像が閲覧できないとの指摘を頂きました。「Any Browser」を優先し、PNGフォーマットの画像は全てJPEGに置き換えました。「Any Browser」を掲げておきながらこのような失敗をするとは…自分の知識不足を痛感します。

今回の一件でPNGフォーマットの普及が中々進んでいない現状が理解できました。かといって、それがGIFを使うことにはなりませんが。

UNIX-OSの世界でよく知られているプロジェクト/団体にGNUというものがあります。

プロジェクト/団体の詳しい内容についてはあまり関係ないので触れませんが、ソフトウェアのフリー化(無料だけでなく改造後の再配布、ソースコード等の閲覧も自由であることをここでは指します)を通して、コンピューターの黎明期に存在した協調の精神を取り戻そうと活動しているプロジェクト/団体です。

掲げている目標に則して、このプロジェクト/団体のサイトにはGIF画像がありません。そして同時にPNG画像も主には使われてないのです。

主に使われているのはJPEG画像で、PNG画像は「PNGバージョンのページも用意しています」という風に使われているに過ぎません。何故かと言うと、矢張りPNGを表示できない一部ブラウザのことを考えているのでしょう。

GNUの態度は次の言葉に集約されていると思います。

PNGフォーマットは特許の問題が無い圧縮付きフォーマットです。私たちはこれが広くサポートされるよう望んでおり、十分に広まった暁にはこれを使うつもりです。

つまり、今はまだ「十分に広まった」とは言えないと考えているのです。

私はもう「十分に広まった」と考えていました。PNGが普及していないにせよ、現在主流のブラウザでサポートができている現状をかんがみれば使用しても問題ないと考え、そして実行しました。が、新規格(と言っても前身である「PBF」が生まれてからもう6年ですが)のPNGに対する環境整備は細部まで行き渡ったわけではありません。それを痛感させてくれました。

よって、当サイトにPNG画像は存在しません。しかし私は以前と変わらず、米UNISYSが特許を失効する2003年、PNGが後から来たスタンダードになっていることを願っています。

追記
全画像JPEG化にあたって、私のサイトでテキスト中心で本当に良かったと思いました(笑)。