お世話になっていた人が、今日、この世を去った。
「葬儀には行く ?」 「行かない」
といった、うんざりするようなやり取りがお約束のようにあった。 返事をした後の数秒の相手の沈黙、その後のとってつけたような会話。 私の周りで誰かがこの世を去る度に繰り返されているんだから、いい加減わかってくれてもよさそうなんだがな。
人には、それぞれの悲しみ方があるのだ。自分だけが悲しいと思ってはいかん。
その人にお世話になったと感じるからこそ、"かつて人間であったモノ"に会うより他にやることがあるのではないですか。